●山屋田植踊(やまやたうえおどり)
(昭和56年1月21日 国の重要無形民俗文化財指定 民俗芸能 赤沢)
毎年小正月の15日前後に踊り初めをする。この日は田の神様に踊り手が笠揃いをし、
かつてはそれから3月までの冬期間、集落内や近郷(きんごう)の家々を踊り歩いた。
踊りは、前口上(まえこうじょう)に始まり、三番叟(さんばそう)、苗代作り(なえしろづくり)、五穀くだし(ごごくくだし)と種蒔き、仲踊り、早乙女(しょうとめ)、御検分など12の踊りと、囃子舞や狂言、滑稽な問答などで1年の稲作過程が演じられる。なかでも頭に冠した花笠を美しく回転する早乙女の笠振りは、岩手県中部地方の田植踊の特徴をよく伝えている。
起源は奥州藤原氏(おうしゅうふじわらし)の時代といわれ、砂金採取のために京より来住した孫六という人が踊った田楽・田舞(たまい)を土地の豪族・菅原氏が賛同して里人に伝承したという口伝(くでん)が残っている。
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